理事長挨拶

 当院は、約270年前の1748年(寛延3年)江戸時代の中期に手束盛太郎を医業の祖として石井町で創業し、私で、ちょうど10代目となります。昭和42年、病床数30床で医療法人に改組し、以後60床から80床へ、現在は93床と時代の要請、地域医療のニーズに応じて増床してまいりました。
 その間、昭和43年には救急告示病院として、昭和53年には徳島東部(Ⅰ)医療圏の厚生省第二次輪番制救急病院を標榜し参加してきました。また県下でもいち早く、MRI、CT、無人無菌手術室などを整備し、救急からリハビリまでをモットーに地域密着型病院として機能いたしております。
 その後、地域の介護・福祉サービスのニーズの変化に対応すべく、昭和63年に徳島県では第1号となる老人保健施設「喜久寿苑」を開設し、地域における療養生活の拠点として運営いたしております。

 私どもの地域では、早くより超高齢化の波が押し寄せております。有誠会グループの有する独自の地域包括ケアシステムであるトータルケアシステムの中核病院として、近隣の先生方とも連携しながら、地域の医療・介護・福祉サービスの充実・向上に職員一同、尽力してまいる所存でございます。今後とも、御指導・御鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

医療法人有誠会理事長  手束 直胤